日本マイクロソフトが2018年5月に発売した「Surface Pro LTE Advanced(GWM-00009)」のレビューと台北の観光案内です。
「Surface Pro LTE Advanced」は、Surface ProにSIMを刺すことができる機種です。
SIMフリーになっているので日本国内はもちろん海外でもLTEによる通信が使用できます。
LTE版のSurfaceを海外(台湾)で使用した使用感を、写真を多めにしてお伝えします。
「Surface Pro LTE Advanced」は場所を選ばす、どこでも通信ができるので、いつも以上に調べものが必要な海外旅行をアシストしてくれました。
なお、通常の「Surface Pro」については別のレビュー記事がありますので、そちらも参考にしてください。
Surface Pro LTE Advanced海外使用のまとめ
・機内、ホテル、カフェで調べ物がラクチン |
目次
・台北松山空港でSIMカードを購入
おススメのプリペイドSIMは「中華電信」
台北松山空港第一ターミナル(国際線)には、中華電信のカウンターがあり、台湾のプリペイドSIMカードを購入することができます。
中華電信は元国営で、現在は民営化されており、ドコモのような台湾の大手通信なので、通信エリアや通信速度は不満なく使用できます。
なお、中華電信のLTE使用バンドは、「1,3,7,8」です。バンド7でCA(キャリアアグリゲーション)にも対応しています。
もちろん、LTE版のSurface Proは、中華電信のバンドとCAにも対応しているので、台湾の高速な通信環境を使用してネットが接続できます。
万一の時にも、市内に中華電信のショップがあるので、対面でサポートが受けられるのも安心できるポイントですね。
中華電信のプリペイドSIMカード購入方法
国際線が到着する度に、中華電信のカウンターが込み合います。
その時は、受付番号のカードを発券して、順番を待ちましょう。順番を待つ間に、どのプランにするか考えておきましょう。
中華電信のプリペイドSIMカード料金一覧
プラン | 費用台湾ドル | 費用円 | 詳細 |
---|---|---|---|
A: 3DAY PASS | NTD300 | 約1,100円 | データ無制限+NTD100分通話料 |
B: 5DAY PASS | NTD300 | 約1,100円 | データ無制限+NTD50分通話料 |
C: 5DAY PASS | NTD500 | 約1,850円 | データ無制限+NTD300分通話料 |
D: 7DAY PASS | NTD500 | 約1,850円 | データ無制限+NTD150分通話料 |
E: 10DAY PASS | NTD500 | 約1,850円 | データ無制限+NTD100分通話料 |
F: 15DAY PASS | NTD700 | 約2,590円 | データ無制限+NTD100分通話料 |
G: 15DAY PASS | NTD800 | 約2,960円 | データ無制限+NTD250分通話料 |
H: 30DAY PASS | NTD1,000 | 約3,700円 | データ無制限+NTD430分通話料 |
※1NTD=3.7円で計算
上記の通り、データ無制限ではA~Hの8つのプランがあります。
その他には、データー容量に制限があるプランと音声のみのプランも用意されています。
費用台湾ドル | 費用円 | 詳細 |
---|---|---|
NTD300 | 約1,100円 | データ1.2G+NTD120分通話料 有効期限180日 |
NTD500 | 約1,850円 | データ2.2G+NTD200分通話料 有効期限180日 |
NTD1,000 | 約3,700円 | データ8G+通話料なし 有効期限180日 |
NTD250 | 約925円 | データ1.2G+NTD100分通話料 有効期限16日 |
NTD300 | 約1,100円 | データなし+NTD300分通話料 有効期限180日音声のみ |
ドコモやAUのデータプランと比較するとどちらがオトク?
ドコモの「パケットパック海外オプション」が24時間980円、AUの「世界データ定額」が24時間980円で使用できるオプションがあります。
SIMの交換が必要になりますが、台湾のプリペイドSIMカードはコスパが良いのでおススメできます。
台湾のプリペイドSIMは、有効期限がオトク
有効な日付は、購入日からではなく、「購入日の翌日から指定日数の23:59まで使用可能」です。
そのため、2泊3日の場合は、「3日間」、3泊4日の場合はでも「3日間」で間に合います。無料通話分を使用して、市内通話はもちろん、国際電話もかけられます。
プリペイドSIMカード購入には、パスポートが必要です。代金は、現金やクレジットカードも使用できます。
係の人は、簡単な日本語も話せたので、書類に「ここにサインをお願いします」と丁寧に教えてくれます。
SIMサイズは nano SIMを指定しましょう
プリペイドSIMカードのSIMサイズは、「micro SIM」や「nano SIM」のどちらも対応しています。SIMのサイズを「micro SIM」から切り抜いて「nano SIM」にすることができます。SIMサイズが分からないときには、係員の方に聞いてきましょう。
LTE版のSurface Proは、「nano SIM」です。
Surface専用のSIM取り出しツールをお忘れなく
SIMカード挿入には、本体に同梱されていた、画像下の専用のSIM取り出しツールが必要です。
LTE版のSurface ProのSIMカードトレイの穴が、他のスマホ比べて小さく、ピンの長さも必要なので、画像の通り、iPhoneに使用されているピン(画像上)では、Seurface ProのSIMカードトレイを取り出すことができないので注意が必要です。
設定は不要?SIMを刺すだけ終了
次は、設定を行います。APN設定を行います。設定内容はSIMカードのケースに電話番号の隣に記載があります。
特に難しいものではありませんが、中華電信のSIMは設定を変更することなく直ぐに使うことができました。
稀にSIMが破損していて繋がらないことがあるので、通信が繋がってから空港を離れましょう。トラブルがあれば、係員の方に相談してみて下さい。
Windows10(Surface Pro LTE Advanced)のテザリング設定
Surface Pro(2017)は、iFixitによると容量5940 mAh(約45Wh)のバッテリーが搭載されており、LTE版は約12.5時間のビデオ再生ができるようになっています。
この大容量バッテリー使ってテザリング(モバイルホットスポット)を行うと、Surface Pro LTE Advancedがルーターになってインターネットの共有が行えます。
LTE版Surface Proを空港で使う
羽田空港国際線旅客ターミナル編
日本国内空港では、日本のキャリアのLTEによる接続やFREE Wi-Fiの通信環境が十分に整っています。
電源も各所にあります。
パソコン用デスクも充実していますので、充電も大丈夫ですよ。
台北松山空港ターミナル1編
空港内には無料のWi-Fiもあり、電源もあります。
ただ、桃園国際空港の方が設備が充実しており、松山は少し見劣りしてしまう感じがあります。
LTE版Surface Proを機内で使う
機内では、航空法によりLTEや携帯電話の電波を出すことできません。そのため、SIMを刺したLTE版のSurface Proは、基本的に「機内モード」に切り替えて使用します。
機内無線Wi-Fiが使用できる飛行機が増えてきましたので、機内でも通信ができるようになりました。機内モードのままWi-Fiをオンにすることができます。
また、航空会社や機材にもよりますが、エコノミークラスでも電源がある機材が多くなってきていますので機内で充電することもできるようになっています。
コンパクトなSurface Proは、飛行機のテーブルでもタイプカバーキーボードをしっかり広げられる大きさで、出張のレポート処理もはかどると思います。
LTE版のSurface Proは、ファンレス仕様なので機内のような静寂が必要な場面でも心配なく使用することができます。Surface Proタイプカバーのキー打鍵音も静かで周りに迷惑をかけることはないと思います。
キーボードを取り外して、タブレットモードでの書類を読むことや、スタジオモードで動画鑑賞もラクラクです。
搭乗した、エバー航空A330-300のモニターサイズは9インチでした。
ちなみに、日本の航空会社は、9インチ(ANA B787-9、B777-300ER)や10.6インチ(JAL B787 B777 B767)の仕様になっています。
LTE版のSurface Proは12.3インチなので約26%大きく、サイズ差が実感できる大きさです。動画などのエンタメ視聴では、より没入感が高いでしょう。
LTE版Surface Proを夜市で使う
GoogleMapが非常に便利でした。タブレットモードでマップを見ると非常に見やすいです。
複数人で同時に画面を見ることができて、次のスポットを調べるのも同時にシェアできるのがいいですね。
LTE版Surface Proをマンゴーかき氷店で使う
台湾の夏のおすすめは、マンゴーかき氷です。
いろいろなこだわりがある、かき氷店が市内に多数あり、人気店は行列ができるほどです。
日本では、1200円ぐらいしますが、台湾だと120~180元(444~666円)です。
LTE版のSurface Proがあれば、おいしかった感想をさっとメモして、SNSへ直ぐにアップロードできますね。
GomanMango(台北 MRT士林駅そば)と龍都冰果専業家(台北 龍山寺そば)でマンゴーかき氷を満喫しました。
LTE版Surface Proを台北のカフェで使う
台湾産コーヒーがブームになるほど、台北には多くのカフェがあります。
観光で歩き回ったらちょっとカフェで休憩してみてはどうですか?
台北中山から歩ける距離にあるMR.BROWN COFFEE(ミスターブラウンコーヒー)伯朗珈琲館南京二店では、台湾ウイスキーとして非常に有名なカバランとのコラボでウイスキー入りコーヒー(アイリッシュコーヒー?)が飲めます。
ラテアートもとてもカワイイですね。
台北西門にある「Cho café」は、リノベされた空間でゆったりとお茶を楽しむことができるカフェです。
フードもおいしく、ワッフルには求肥が入っていました。
LTE版Surface ProをMRT駅の充電スポットで使う
台北MRTの各駅には大抵、このようなパソコン台付きの充電スポットがあります。
LTE版のSurface Proは、大容量バッテリーのおかげで、日中に充電することはありませんでしたが緊急時にこちらで急速充電することができますよ。
1時間充電すると50%ぐらいバッテリーが回復するので、Surface Proの充電は早いと思います。
Surface Pro LTEモデルを海外(台湾)で使う時のまとめ
台湾の台北は、4GLTEの環境が十分に整備されており、さらにCAの恩恵もあり100M以上の速度を何回も計測できました。
LTEにより、固定回線のような高速なネットワークに常時接続することで、旅の利便性が高まりました。
LTE版のSurface Proは、強力なマシンパワー+機動力+ネットワーク常時接続がバランスよく使用できる、2in1タブレットです。
外出が多い人には、ネットワーク常時接続が強力なサポートになる、SurfaceのLTEモデルがおススメです。
また、LTE版のSurface ProはSIMフリー仕様なので、国内や海外SIMがすぐに使用できました。いつもネットワークに接続できている便利さを実感した旅でした。
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なお、2018年10月16日より発売されるSurface Pro 6にはLTEモデルの設定がありません。
LTEの恩恵はまずは「Surface Pro LTE Advanced」のみですが、Surface GoもLTE版の販売予定があるので、今後のLTEモデルの増加に期待しましょう。